みずがらす
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少年アリス 長野まゆみ
●文藝賞受賞作。

 長野さんは神秘的な少年を書かせたら日本一!だと思います。
(女性用少年漫画は萩尾望都、文章は長野まゆみと勝手に決めてますが)

 少年の作品が好きなので特にコレをオススメ。
まさに少年版アリスなんですが、この作品は、文章の表層にも十分にこだわっていて、ひとつ花の名前を挙げるだけでも難しい漢字で書いたりして読者のあらかじめ持っているイメージというものを払拭してくるんです。

 それは例えば登場人物にも現れていて、アリスとか蜜蜂とか、抽象的なモノに人間の名前を置き換えたりする。日本人じゃありえないような名前にすることで、固定観念を取り去るという感じです。神秘性がそんなところからも生まれてくるって言うのは、やっぱり映像化するのは難しいんだろうなぁと改めて実感。「文章だからこそできる」ことを最大限に活かしています。

 内容は短いので触れませんが、この時代にコレを書いたの!?と驚いてしまうくらい斬新な描写です。海外のファンタジーのような、淡い色の世界を見て、日本人作家が書いたものだとは一瞬疑ってしまうくらいです。

 ヨーロッパの哲学、円環や水の文化を演出に取り入れ、細部まで「文章そのもの」にこだわった彼女の作品、どれでも一冊でいいので読んでみてください。

少年アリス
少年アリス
長野 まゆみ
23:22 | オススメ(本・音楽・映画) | comments(0) | trackbacks(0)
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